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卑小

ひしょう
形容動詞名詞
1
標準
petty
文例 · 用例
ところがいま、模索した程度に過ぎないものの、福慈岳の存在に出遇ってみると、それ等のものは一時にけし飛び、自分なるものを穴に横匍う蘆間の蟹のように畸形にも卑小に、また、経めぐって来た永い歳月を元へ投げ戻されてただ無力の一|孩児とにしか感じられない。
岡本かの子 富士 青空文庫
しかもこのものに向って、争おうと蓄えて来た胸の中のものなぞは、あまりに卑小な感じがして、今更に恥入るばかりであった。
岡本かの子 富士 青空文庫
文壇の論陣今や輕佻|亂雜卑小に流れて、飽までも所信に邁進する堂々たる論客なきを思ふ時、泡鳴さんのさうした追憶も私には深い懷しさである。
南部修太郎 文壇球突物語 青空文庫
従って魔法を分類したならば、哲学くさい幽玄高遠なものから、手づまのような卑小|浅陋なものまで、何程の種類と段階とがあるか知れない。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
僕は――といえば、急に問題が卑小化して恐縮だが、キリスト教はまだつかめぬが、キリスト教の信者(僕の知る限りだが)の言葉の空しさだけはつかんだと思っている。
織田作之助 文学的饒舌 青空文庫
多く禍福を談れば人をして卑小ならしむるの傾がある。
幸田露伴 努力論 青空文庫
日頃酒を好む者、いかにその精神、吝嗇卑小になりつつあるか、一升の配給酒の瓶に十五等分の目盛を附し、毎日、きっちり一目盛ずつ飲み、たまに度を過して二目盛飲んだ時には、すなわち一目盛分の水を埋合せ、瓶を横ざまに抱えて震動を与え、酒と水、両者の化合|醗酵を企てるなど、まことに失笑を禁じ得ない。
太宰治 禁酒の心 青空文庫
それには、實際の結果が豫想より良かつた時にホツとして卑小な嬉しさを感じようといふ、極めて小心な策略もあるにはあるやうだ。
中島敦 かめれおん日記 青空文庫
作例 · 標準
そんな卑小なことで争うのはやめよう。
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彼の行動は、あまりに卑小で情けないものだった。
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他人の成功を妬むなんて、なんと卑小な心だろう。
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