徒労
とろう
名詞頻度ランク #36838 · 青空 287 例
標準
fruitless effort
文例 · 用例
要するに芸術的欲求の起原たる直観の稀薄を措いて、且はその直観が人為的に増減を許さぬものであることを措いて、芸術不振をたゞ不振であるからとて何とかしようとする一切の提案は、徒労に終ることに気が付かなければならぬ。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
彼は、面白くないことにはいくらせつせと働かうとも徒労である。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
其の間の探究を、茲に掲げることは、徒労に帰する。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
要するに、「いき」の研究をその客観的表現としての自然形式または芸術形式の理解から始めることは徒労に近い。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
事によったら骨を折って旧思想を破壊するのも徒労ではないかと思うのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
黒砂糖でもないかと聞いて歩いたが徒労であった。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
パラパラ、頁をめくっていって、ふと、「汝もし己が心裡に安静を得る能わずば、他処に之を求むるは徒労のみ。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
たとえ現在の微力なわれわれの試みは当然失敗に終わることが明らかであるまでも、われわれはみじめな醜骸をさらして塹壕の埋め草になるに過ぎないまでも、これによって未来の連句への第一歩が踏み出されるのであったら、それはおそらく全くの徒労ではないであろうと信ずるのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
何時間もかけて作成した資料が保存ミスで消えてしまい、今までの作業はすべて徒労に終わった。
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連絡の行き違いで誰もいない会議室に来てしまい、この往復に費やした時間はまさに徒労だった。
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「どうせ報われない努力だ」と周りに言われても、彼はその地道な作業を徒労だとは決して認めなかった。
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