幻辞.com

聞香

ぶんこう異読 もんこう
名詞
1
標準
smelling incense
文例 · 用例
丈太郎も最初はこの清らかな聞香の道に入って、正しい鼻観の大道を辿りましたが、生れ付き非常に嗅覚が発達して居たものか、遂に邪道に踏み入って、大変なものを嗅ぐ欲望に悩まされるようになったのです。
第五夜 悪魔の反魂香 新奇談クラブ 青空文庫
素より香合せという程ではありませんが、行摺りに好める道の窘みを見せてくれるのは、何んとなく奥床しいもの、丈太郎も会釈を返して聞香の形を改めます。
第五夜 悪魔の反魂香 新奇談クラブ 青空文庫
お綱は、挿花の師匠になりすまして、さるお屋敷の聞香の席にまじっていたことがある。
江戸の巻 鳴門秘帖 青空文庫
――そんな寄合やら、立花、聞香、田楽の会などが、彼の邸では月々何回も開かれているという。
黒白帖 私本太平記 青空文庫
しかしたぶんこうではないかと思われた。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
ぶんこうしなければ一般観客のうけが悪いからであろう。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
これらの観客はたぶんこうして泣きたいために忙しい中を繰り合わせ、乏しい小使い銭を都合して入場しているものと思われる。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
君には、僕がここで、たぶんこうだろうということや、また自分の意見と一致していることなどを、言っているのではないことは、わかるだろう。
『モルグ街の殺人事件』続編 マリー・ロジェエの怪事件 青空文庫
作例 · 標準
休日に通っている茶道の先生から、ただお茶を点てるだけでなく、心を静かに落ち着けて希少な香木のほのかな香りや違いを嗜む、伝統的な聞香の基本的な作法を教わった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
一切の物音がしない静寂に包まれた薄暗い和室で、小さな香炉の灰の中から一筋立ち上るかすかな香りを深く聞香し、日々の雑念を払って精神を極限まで集中させる。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
『源氏物語』の「梅枝」の巻などにも美しく描かれている通り、平安時代の雅な貴族たちの間では、自ら調合した香の優劣を競い合う聞香が、教養を示す非常に優雅な遊びとして大流行していた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview