悪辣
あくらつ
形容動詞頻度ランク #42058 · 青空 190 例
標準
crafty
文例 · 用例
それ程この女は持操ない女である――否、この女は、ある場合には極度に善良であり、ある場合には極度に悪辣に見える、かの堕落せる天使であつたのだ。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
そのくせ肝腎の問題たる翻訳の可能性に就いては、少しも良心のある弁証をしないで、単に子供らしく単純に可能だと言ひ張るばかりで、議論外の題目たる小宮氏の語学力などを、ひどく悪辣な調子で罵つてゐる。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
今、一文も渡さずに放り出すのは、あまりに悪辣である。
— 黒島伝治 『豚群』 青空文庫
けれどもそれは、まあ、文学少女の、文学的な悪態で、二番目の女房の現実的な悪辣さに較べると、まだしも我慢が出来ると言っていいかも知れませんでございます。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
しかし、ただの童心というものは、文字どおり童心一枚だけのものであって、狡智に嚮い、悪辣に懸かったときには、ひと堪まりもなく壊れてしまいます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
) 汝は、汝個人のおそろしさ、怪奇、悪辣、古狸性、妖婆性を知れ!
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
父は無類のおひとよしの癖に悪辣ぶりたがる性格を持っていて、そのひとりむすこである彼にさえ、わざと意地わるくかかっていた。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
父はその悪辣ぶった態度でもって彼を迎えた。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
作例 · 標準
例文1
例文3
例文5
例文7