陰険
いんけん
形容動詞頻度ランク #43333 · 青空 418 例
標準
crafty
文例 · 用例
」とは、さてもさても気の着いた、しかも無類の容色好し、ただ眼中に凄味を帯びて、いうべからざる陰険の気あり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
「あんた、隠さんと正直にいっとくれなはれや」政江の小さな三角型の眼が陰険に光った。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
主人は小柄の精悍な体つきで太い金鎖など帯に絡ませ、色の黒い顔に、陰険そうな目が光っており、銀子は桂庵の家で初めて見た時から、受けた印象はよくなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
だが、私は何かその静穏な海の状態に陰険な打ち潜んだ気配を感じて、やや憎みさえ覚えた。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
女の世界を見るやうに陰険さがありません、女より慈悲があります、技術とか才とかいふ方面は兎も角として、細かに観察すると、たしかに男は女よりもやさしい性情を持つてゐると思ひます。
— 女のえらさと違う偉さ 『男心とはかうしたもの』 青空文庫
たいして悪い事も出来ない癖に、どこやら陰険に見えるのです。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
お酒を飲むと、もう、まるで気違いですし、意地くねが悪いというのか、陰険というのか、よそのひとには、ひどくあいそがいいようですけど、内の者にはそりゃもう、冷酷というのでしょうか、残忍というのでしょうか、いいえ、ほんとう、本当でございますよ。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
下々の口さがない人たちは、やれ尼御台が専横の、執権相模守義時が陰険のと騒ぎ立ててゐた事もあつたやうでございますが、私たちの見たところでは、尼御台さまも相州さまも、それこそ竹を割つたやうなさつぱりした御気性のお方でした。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼の陰険な笑顔は、何か企んでいることを示唆していた。
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陰険なやり方でプロジェクトの成果を横取りしようとした同僚がいた。
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「まったく、あの人の陰険な策略にはいつも手を焼かされるよ」と彼はため息をついた。
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交渉の場では、陰険な駆け引きが繰り広げられた。
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標準
sinister (look)
作例 · 標準
その古い洋館からは、陰険な雰囲気が漂っていた。
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犯人の表情は、陰険な笑みを浮かべていた。
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遠くの山並みが、夕暮れ時、陰険なシルエットを描き出した。
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「あの夜の気配、なんだか陰険で怖かったんだ」
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