悪寒
おかん
名詞頻度ランク #31837 · 青空 311 例
標準
chill
文例 · 用例
彼は全身に悪寒を覚えた。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
よし、こうなりゃやけくそだ) 恐愕の悪寒が、激怒の緊張に変った。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
話は判っててよ」 女は、この類いで、この若き獣神が生きとし生けるものの醜悪の底の味いを愛惜し、嘗め潜って来たであろうことを察して、悪寒のある身慄いをした。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
氷のような悪寒が、電流のように速かに、兵卒達の全身を走った。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
悪寒に慄えながら秋の頭は何度も浴槽を想像する。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
そして私は寝床のなかで満潮のように悪寒が退いてゆくのを待っている。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
それから少しきたない話ではあるが、昔|田舎の家には普通に見られた三和土製円筒形の小便壺の内側の壁に尿の塩分が晶出して針状に密生しているのが見られたが、あれを見るときもやはり同様に軽い悪寒と耳の周囲の皮膚のしびれを感ずるのであった。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
にこにこ卑しい追従笑いを浮べて、無心そうに首を振り、ゆっくり、ゆっくり、内心、背中に毛虫が十匹|這っているような窒息せんばかりの悪寒にやられながらも、ゆっくりゆっくり通るのである。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
作例 · 標準
例句