逆上
ぎゃくじょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #36755 · 青空 903 例
標準
going into a frenzy
文例 · 用例
縁側へ日が強くさして何だか逆上する。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
それにしても子というものは、しばらく離れてめぐり会った子というものは何と人間のような血の気を神の胸にも逆上さすものであろう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
たださえ耳の悪いのが、桟敷の不良な空気を吸って逆上して来たために、猶更聞こえが悪くなったのか、それとも云っている事が、よほど自分の頭に這入りにくい事柄であるせいか、かなり骨を折ったにもかかわらず、これらの演説がどれもよく聞き取れなかった。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
N君が帽子と外套を取って来てくれる間を出口でうろうろして、寒い空気に逆上した頭を冷やしていた。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
私は一時に逆上して立上り、怒りにふるへる聲で「默れ!
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
かっと逆上ったままあるいた。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
そこで、この込み入つた為事は随分骨が折れるので、をばさんは逆上して来て、折々息を入れるのである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
そうしてまた実に驚くべく非科学的なる市民、逆上したる街頭の市民傍観者のある者が、物理学も生理学もいっさい無視した五階飛び降りを激励するようなことがなかったら、あたら美しい青春の花のつぼみを舗道の石畳に散らすような惨事もなくて済んだであろう。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫