並々ならぬ
なみなみならぬ
連体詞
標準
extraordinary
文例 · 用例
茶店の腰掛一つ新調するに當つても、一家の並々ならぬ算段があつたのだらう。
— 太宰治 『貪婪禍』 青空文庫
そういう寒い部屋で相対坐している主人に百パーセントの好意を感じようとするのは並々ならぬ意志の力を必要とするようである。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
――アンナ・ニコロ、僕は並々ならぬおしゃれなのです。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
ただ、おそろしく気まぐれでその上並々ならぬ空想癖をもっていたために、それが偶々こうした思いがけない調子外れの行為となって現われる迄の事であった。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
彼女は俸給のほとんど全部を親に取りあげられ、半衿一つ白粉一|壜買うにも並々ならぬ苦心があり、いつも身綺麗にしている芸者の身の上が羨ましくなり、縹緻もまんざらでないところから、時々そんな気持になることもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
少年は、あらはに反対はしなかつたが、でも、時々さしはさむ簡単な疑問の呟きの底には、並々ならぬ深い経験が感取せられるので、才之助は、躍起になつて言へば言ふほど、自信を失ひ、はては泣き声になり、「もう、私は何も言ひません。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
今此の上に尚舞踊台迄も作るということは並々ならぬ経済上の無理を伴うものだったが、妻の機嫌を取結ぶためには何とも仕方が無かった。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫
しかもお生家が並々ならぬ大身なる処より、嬶天下の我儘一杯にて、継子|苛めの噂もつぱらなる家なり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
作例 · 標準
新しい事業を立ち上げるにあたり、彼は並々ならぬ決意を周囲に語った。
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この伝統芸能を後世に残そうとする保存会の努力には、並々ならぬものがある。
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彼女はピアノのコンクールに向けて、並々ならぬ情熱を持って練習に励んでいる。
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