快男子
かいだんし
名詞
標準
agreeable fellow
文例 · 用例
日本一はおろか日本二も三も經驗せぬ作者が、そんな日本一の快男子を描寫できる筈が無い。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
剛健強勇を生命とする快男子は、須らく太陽に向かって突貫し、その力ある光勢を渾身に吸込む位の元気が無ければ駄目じゃ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
日本一はおろか日本二も三も経験せぬ作者が、そんな日本一の快男子を描写できる筈が無い。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
吁、当年豪雄の戦士、官軍を悩まし奥州の気運を支へたりし快男子、今は即ち落魄して主従唯だ二個、異境に彷徨して漁童の嘲罵に遭ふ。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
所謂怒れば萬夫を慴伏せしめ、笑へば小兒をして慕ひなつかしむる快男子の俤、われこゝに見る也。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
が、もし茲に野心があり覇気のある快男子があるとすれば、一時的の剣の力よりも、永久的の筆の力で、英雄になつた方が長持がする。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
いや、それよりも、前に述べたように、このエヴァンス技師――彼は職業柄 Sparks という綽名で通っていた快男子風の一種変った人物だった――が、もう十分間起きて無電機に向っていたら、いの一番にタイタニックのSOSを把握して、何の事はなかったのである。
— 牧逸馬 『運命のSOS』 青空文庫
奴は、一も夫のため、二も男のためと、そうした社会にあっては珍らしい貞節のかぎりを尽し、川上を世に稀れな男らしい男、真に快男子であると、全盛がもたらす彼女の誇りを捨て、わが生命として尽していたのである。
— 長谷川時雨 『マダム貞奴』 青空文庫