依々
いい
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #124 · 青空 10 例
標準
affectionately attached
文例 · 用例
だから低徊趣味と云わないでも依々趣味、恋々趣味と云ってもよい。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
朱は依々として慰めた。
— 田中貢太郎 『陸判』 青空文庫
鐵道の近き第一公園の梅依々として清香を送るに、後髮引かるゝ心地のみせられぬ。
— 大町桂月 『水戸觀梅』 青空文庫
依々として秀色を送りし山の姿、靈岸島にいたりて、終に全く暮靄の外に消えぬ。
— 大町桂月 『房州紀行』 青空文庫
しかも成るべく気品を見せながら、依々たり恋々たる風情で袂を別つ。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
これは徳川幕府の初年の話であるが、肥前平戸をイギリス人の引揚げる時にも、彼れ等は日本人の女房に、大いに依々恋々としたといふことである。
— 芥川龍之介 『日本の女』 青空文庫
」およそ水村の風光初夏の時節に至って最佳なる所以のものは、依々たる楊柳と萋々たる蒹葭とのあるがためであろう。
— 永井荷風 『向嶋』 青空文庫
折りから真闇のをちに、生命の緒断つ氷鋏、わなゝく大気にひゞきて、終焉の影を依々たる、あゝ束の間の装飾に、酔ひしれず、霊のまへに、涙の意さぐらずば、わが魂いかにか迷ひけらし。
— 末吉安持 『わなゝき』 青空文庫
作例 · 標準
老婦人は、15年間連れ添った愛猫に依々としていた。
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「どうして、そんな古びたオルゴールをいつまでも持っているの?」
「だって、これには依々としてしまうんだ。」
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コレクターたちは、その珍しい切手に対して、依々たる愛着を抱くことがある。
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彼は祖父の古いインク染みの万年筆を、その細部一つ一つに依々として、大切にしていた。
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