死命
しめい
名詞
標準
fate
文例 · 用例
晴賢は飽く迄スパイの言を信じ、厳島へ渡って、宮尾城を攻滅し、そして毛利の死命を制せんという考である。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
滝口坑にしてからが、いつかはそうしたこともあろうかと、最善の防禦と覚悟が用意されていたのであるが、そして又そうした用意の前には、決して恐るるに足りない物なのであるが、しかしいま、係長の舌の上に乗ったこの水一滴こそは、実に滝口坑全山の死命を決するものであった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
それに対し我が国は有利なる敵の政治、経済的空襲目標もなく、敵国に対し、死命を制する圧迫を加える事はほとんど不可能に近い。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
ジイドも、彼の細君の発熱についてはそういう本質の差を知っており、又当然知ろうとするであろうのに、芸術家の死命を制する人間的叡智の根源において、歴史の相貌の質的相異の知覚を失っているばかりか、それを自ら恐怖しもしないというのは、何という憤ろしい一つの喜劇であるだろう。
— ――ジイド知性の喜劇―― 『こわれた鏡』 青空文庫
恩愛も、血縁も、人格的なつながりもない……(原文伏字)から死命を制せられている自分!
— ――「亀のチャーリー」「幼き合唱」「樹のない村」―― 『一連の非プロレタリア的作品』 青空文庫
如此ニシテ数十万生霊[ヲ塗炭ニ→ノ死命ヲ]救ヒ[+居住相続ノ基ヘヲ回復シ]其人口ノ減耗ヲ防遏シ、且ツ我日本帝国憲法及ビ法律ヲ正当ニ実行シテ各其権利ヲ保持セシメ、更ニ将来国家[−富強]ノ基礎タル無量ノ勢力及ビ富財ノ損失ヲ[予防→断絶]スルヲ得ベケンナリ。
— 田中正造 『直訴状』 青空文庫
人が着物着更えてるのに、不躾千万だね」 六 医者が今日日の暮までがどうもと小首をひねった危篤の新造は、注射の薬力に辛くも一縷の死命を支えている。
— 小栗風葉 『深川女房』 青空文庫
飛行機、軍艦、自動車、タンク等、戦略、戦術の死命を制する器械は悉重油、軽油を動力とする時代となって来たのであります。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
作例 · 標準
「相手の弱点を握ることで、その企業の死命を制することができるはずだ。」
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「この法案が通るかどうかが、党の死命を決する重大な局面となっている。」
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「敵軍の補給路を断つことは、戦いにおける死命を制する戦略である。」
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