厭人
えんじん
名詞
標準
misanthropy
文例 · 用例
訪問者も絶えて無いので何だか昔の厭人病者の物わびしい遁世生活を思ひます。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
近代の厭人病者は、むしろ都會の雜鬧中に孤獨で居ることは好んでも、かういふ閑寂の自然の中に孤獨でゐることは好まないだらう。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
しかし僕の厭人病も、年と共に益※ひどくなつて行つて、今では病がコーコーに達した感がある。
— 萩原朔太郎 『田端に居た頃』 青空文庫
ある有名なロシヤ人の小説、非常に重たい小説をよむと厭人病者の話が出て居た。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
殊に、モリエールの晩年の「タルチーフ」や、「厭人家」などは、喜劇と云っていゝか、悲劇と云っていゝか分らないものだ。
— 黒島傳治 『愛読した本と作家から』 青空文庫
私の醜い病癖や、不愉快な神經質的の惱鬱や、厭人思想や、虚僞や、下劣な高慢や、謙遜を裝うた卑屈や、賤劣極まる利己的思想や、混亂紛雜した理智の爭鬪や、畸形な、しかも醜惡を極めた性慾の祕密や、及びそれらのものの生む内面的罪惡や、凡そ私を苦しめ、私を苛責し、私を陰鬱にするところの一切のものが懺悔された。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
特にその巨匠ルコント・ド・リール等は、現在的なる人間生活の本質を憎悪し、一切の宇宙を否定しようとするところの、ショーペンハウエル的|厭人感のニヒリズムから、毒々しい挑戦的の態度に於て、浪漫派の感傷的なる愛や人道主義やを、梅毒のように不潔視した。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
何故ならばSの生涯を誤らした、不吉な厭人的情操や病鬱的精神や、その他のもろもろの惡しき苗は、その學校生活の小社會的環境によつて、ひとへに育まれたものであるから。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年の孤独から厭人の感情を抱くようになった。
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社会の不条理に直面し、厭人の思想に取り憑かれた。
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彼の厭人の態度は、他人との間に壁を作っていた。
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厭人とは、人間嫌いのことだ。
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