旧観
きゅうかん
名詞
標準
former state
文例 · 用例
さればアレキサンダー王テーベスを壊った時「アレキサンダー王はこの城壁を砕けり、妓王フリーネはこれを再興せり」と銘するだに許されたる、これを修めて旧観に復せしめんと出願したほどの大金持となった。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
椿岳の伝統を破った飄逸な画を鑑賞するものは先ずこの旧棲を訪うて、画房や前栽に漾う一種異様な蕭散の気分に浸らなければその画を身読する事は出来ないが、今ではバラックの仮住居で、故人を偲ぶ旧観の片影をだも認められない。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
馬琴の旧棲は何度も修繕されて殆んど旧観を喪ってるから、崩壊しても惜くないが、台所口の井戸は馬琴の在世時のままだそうだから、埋められたと聞くと惜まれる。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
この工場と相対ってる北側に、今は地震で崩されて旧観を更めてしまったが、附属の倉庫の白壁の土蔵があった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
かく火花を散らして闘ふ政府と民党との衝突は、これ然しながら、藩閥政府打破の旧観念に属す。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
そして包括性という旧観念は漸次に衰退して、専門化によって得られた並立しない知識の堆積中にうずもれている。
— 桐生悠々 『科学的新聞記者』 青空文庫
この途中神戸で楠公神社へ妻と共に参詣したが、福原には妓楼なども出来ていて、旧観を更めていたのに驚いた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
女中の地位などということに私が突き当ったのも、家庭の旧観念に私が囚われていたからではないか。
— 豊島与志雄 『新妻の手記』 青空文庫
作例 · 標準
震災後、町の旧観はすっかり失われてしまった。
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整備される前の公園の旧観を知っている人はもう少ない。
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修復された建物は、創建当時の旧観を取り戻した。
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