取っ組み合い
とっくみあい
名詞
標準
grapple
文例 · 用例
あの弁士がまた為様のない男で、お金がないというと、暴れまわって姐さんと取っ組み合いの喧嘩をするそうだわ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
ケチンボはピストルを投げ出して泥棒を追っかけて、往来で取っ組み合いを始めましたが、やがて通りかかったおまわりさんが二人を押えて警察へ連れて行きました。
— 夢野久作 『お金とピストル』 青空文庫
」 そのとき突然、暴れて取っ組み合いになり、ガチャガチャという音と、ぎゃあという叫びが聞こえた。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
ふたりは御者のウィリアムが助けを求めるのを聞いて、で、アレクくんが何事かと駆け下りていきますと、裏口の戸が開いていて、階段の下に着くと外でふたりの男が取っ組み合いをしてるのが見えたとか。
— THE REIGATE PUZZLE 『ライギット・パズル』 青空文庫
「この動脈瘤のせいで体力がないもので、それに半時間前の取っ組み合いが身体に障ったようで。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
取っ組み合いの喧嘩が始まってしまい、二人の近衛兵が一方に加勢、刃物研ぎ屋がもう一方に加勢したので、騒ぎはあっという間に大きくなった。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
それはどちらも賢いことをしたといって私もまた後へ引き返して病人のいる所へ来てみると、こちらはまだ争いはこれかららしく矢島の背中の上でわアわア泣いている病人の下の道の上で、八木と木下が取っ組み合いをして唸っているのだ。
— 横光利一 『時間』 青空文庫
川ではよく取っ組み合いが始まり、陸の仇を水の中でとったりした。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫