九地
きゅうち
名詞
標準
very low land
文例 · 用例
朝野の差別はあたかも極楽地獄の相違あるがごとく、九天の上、九地の下、その相距る千万|里程もただならず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
十二月二十六日(日)九地方長官(いわゆる大知事)が、毎日新聞の座談会で、統制と価格の無茶振りについて、農商省を攻撃している。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
魔力のボタンを失った後の笠森仙太郎は、恐ろしい失敗と間違いの大連続に見舞われて、九天の上から九地の底まで、まことに凄まじい大|顛落をやったのです。
— 運命の釦 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
ロシア軍に対する反感は、一無名の若きピアニストを、九地の底から、九天の上まで持ち上げたのである。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
ワグナーの音楽の感銘は強大|深甚で、その支持者はきわめて熱烈であった反面には、常に反ワグネリスムスの萌芽が育まれ、時あって全ワグナーの功業、芸術を、九地の底に葬らずんばやまざらんとしたことも事実である。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
低きは九地の底、高きは九天の上という、非常に激動的な表現を好むのだ。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫
むかし きゅうちゅうに いる、わかい人は、おとこでも うすく おしろいや ほおべにを つけていました。
— 五十公野清一 『一休さん』 青空文庫
作例 · 標準
兵法書『孫子』には、戦況に応じて注意すべき「九地」が記されており、地形を味方につける重要性が説かれている。
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大雨が降るたびに、古くから「九地」と呼ばれる低湿地帯では、河川の氾濫による浸水被害を警戒しなければならない。
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地形学的な調査の結果、この一帯は周囲の土地よりも極端に標高が低い九地であり、強力な排水ポンプの設置が不可欠だ。
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