明暗
めいあん
名詞頻度ランク #22862 · 青空 364 例
標準
light and darkness
文例 · 用例
明るいといふでもなく、暗いといふでもなく、言はばその明暗の中間が伊香保の気分であらう。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
しばらく、明暗が渦雲のように取り組む世の中に眺められる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
林の明暗いろいろの緑。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
」 私は明暗の多い女を肩ぐるまにのせて、お六の穴倉のような部屋に彼女を運搬した。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
筋も筋だが、その段取り、そのやま、その明暗、その背景の取り方、その光線の扱ひ方、人物の出し入れ、クロオズアツプやフラツシユバツクの用ゐ方、全く映畫的なもののすべてが活殺自在に少しの無駄もなくそこに操られてゐる。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
而も、その暗記の仕方といふのが、先づ日光の中で、次は曇り日、次は夕方、次は電燈、結局最後に蝋燭の光の中でといふ風に明暗の順序を追つて眼を慣らしながら研究暗記し、乏しい明るさの中でもこの木目はこの牌とすぐ分るやうに努力するのだと言ふ。
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
漏斗型に電燈の被いが部屋のなかの明暗を区切っているような窓もあった。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
カンバスなどは使わず、黄色いボール紙に自分で膠を引いてそれにビチューメンで下図の明暗を塗り分けてかかるというやり方であった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
作例 · 標準
舞台上の明暗を絶妙に調節することで、登場人物の揺れ動く心情を表現した。
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都会の華やかな夜景の裏には、貧困という深い明暗が潜んでいる。
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画家はキャンバスに明暗をはっきりと描くことで、絵に立体感を持たせた。
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ウィキペディア
『明暗』(めいあん)は、夏目漱石の長編小説。「朝日新聞」に大正5年(1916年)5月26日から同年12月14日まで連載されたが、作者病没のため188回までで未完となった。大正6年(1917年)に岩波書店から刊行。
出典: 明暗 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0