足糸
そくし
名詞
標準
byssus
文例 · 用例
不快だ……」 母は掛軸を掛け換へるなどゝいふ実生活にそくした生活の潤ひなどゝいふものには分らないのではないが妙に気の付かない性だつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
ところで、ひとつやくそくしてくれなきゃいけない。
— 新美南吉 『蟹のしょうばい』 青空文庫
ぽつんとしたまっ赤なあかりや、硫黄のほのおのようにぼうとした紫いろのあかりやらで、眼をほそくしてみると、まるで大きなお城があるようにおもわれるのでした。
— 宮沢賢治 『月夜のでんしんばしら』 青空文庫
ぽつんとしたまつ赤なあかりや、硫黄のほのほのやうにぼうとした紫いろのあかりやらで、眼をほそくしてみると、まるで大きなお城があるやうにおもはれるのでした。
— 宮沢賢治 『月夜のでんしんばしら』 青空文庫
一時はひっそくしかけていた鉄工所も事変以来殷賑を極めて、いまはこんな身分だと、坂田を苛めてやりたかったのである。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
もともと金使いが荒かったところへ、商売の呉服物が統制にひっ掛り、だんだんひっそくして来た矢先き、大阪の空襲で店も家も商品も焼かれて、裸一貫になってしまった。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
花市君はいつも、二つの耳の間で、眼をほそくしてにこにこしてゐるのである。
— 新美南吉 『耳』 青空文庫
丘の上の銅像のところに見はりがいて、遠くのほうを、目をほそくして見ていました。
— 新美南吉 『丘の銅像』 青空文庫
作例 · 標準
岩場にしっかりとしがみついているムール貝を引き剥がそうとしたが、強靭な足糸に阻まれて苦労した。
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足糸はタンパク質から成る非常に丈夫な繊維で、水中でも強力な接着力を維持する特性がある。
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海岸に打ち上げられた貝殻の隙間から、茶褐色の毛のような足糸が何本も突き出していた。
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