宮大工
みやだいく
名詞
標準
carpenter specializing in temple, shrine, etc. construction
文例 · 用例
それに老先生だって、一度あたしが保証の印を捺して、いまでもどんなに迷惑しているか、まさか忘れもしなさらないと見え、その後何にもいい出しなさりはしませんがね」 貝原は宮大工上りの太い手首の汗をカフスに滲ませまいとして、ぐっと腕捲りして、煽風器に当てながら、ぽつりぽつり、まだ、通しものの豆を噛んでいる。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
だがこの宮大工上りの五十男の滑稽な申込みようはどうだ。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
何でも代々宮大工だったお敏の父親に云わせると、「あの婆は人間じゃねえ。
— 芥川龍之介 『妖婆』 青空文庫
欄間を彫ったりする宮大工の小刀の形は全然違って、柄のすげ方も違い、使う時の持ち方も私等から見ると下等な持ち方をする。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
石や鉄の素材を日本化して木や漆食の使ひごろに換骨奪胎しながら、法を外さず、寧ろそこに、「明治日本」の新機軸を出した棟梁達は、元、宮大工だつたと聞いたこともある。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
それは前にもちよつと記した通り、規矩装飾は外来の法に学びながらも、実地の仕事は、日本の宮大工系統のものなぞが「墨繩」を引いたもので、今でいふブリキ屋を「飾り屋」と呼んだころの、何れも誠実丹念な仕事振りで出来てゐた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
源頼朝が鶴岡八幡の社殿を造営した時、これに堪ふる腕の工匠が鎌倉には見当らなかつたところから、特に宮大工を江戸の浅草から呼寄せて造営に当らせたといふ史実の残つてゐるのは、当時江戸に、然る可き「文化」の備はつた実証と見ることが出来る筈である。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
やがては雨露を凌ぐ屋根も出來るといふ話、寄進は言ふ迄もなく黒木長者で、江戸から宮大工を呼んで明日は積らせるばかりに計畫は進んで居りました。
— 人肌地藏 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
釘を一本も使わずに組み上げる「木組み」の技術は、熟練の宮大工ならではの技だ。
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千年以上の歴史を持つ寺院の修復には、伝統を受け継ぐ宮大工の存在が欠かせない。
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父は引退したが、今でも宮大工としての誇りを持ち、木材の質には人一倍厳しい。
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