児子
じし
名詞
標準
child
文例 · 用例
東京の崎山某という紳士がちかごろ頻繁に東京大阪間を往復して児子家に出入している。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
児子権右衛門を頭に、順に市治郎、まつ枝、伝三郎、千恵造、三亀雄、たみ子の七人きょうだいの中で、千恵造は児子一家の面汚しとされている。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
がともあれ、婚礼の夜の春美こと児子|賀来子の著しく化粧栄えのした容貌は、人々を瞠目させ、千恵造は羨望された。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
児子家の権式を見せるために少くとも八百円余分の金が費されたのだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
この呉服屋は児子家へ出入するだけで、娘を女学校へ通わせている。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
児子家では、この正月から年始の客に酒肴を出しても良いということになった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
S銀行上本町支店から児子権右衛門預金元利決算報告書が来て、権右衛門の預金が百万円に達したことが分ったからである。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
彼は政江に押しつけられて、児子家の女中を嫁にしたが、その嫁が何かにつけて政江の指図をうけて威張り散らすので、亭主の威光が少しもないという理由で、政江を恨んでいるのだった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
作例 · 標準
縁側に座って、庭で無邪気に遊ぶ児子の姿を眺めていると心が和む。
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母親は泣き止まない児子を優しく抱き上げ、子守唄を歌って寝かしつけた。
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「おーい、児子よ、あんまり遠くへ行くんじゃないぞ」と祖父が声をかけた。
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