凶報
きょうほう
名詞
標準
bad news
文例 · 用例
さて最後に、羽柴筑前守秀吉であるが、当時、中国の毛利大膳大夫輝元を攻めて、高松城水攻をやっていたが、京都の凶報が秀吉の陣に達したのは、六月三日|子の刻であるが、五日の朝まで、信長生害の事を秘して、終に毛利との媾和に成功した。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
この報たる実に儂らのために頗る凶報なるを以て、やや失望すといえども、何ぞ中途にして廃せん、なお一層の困難を来すも、精神一到何事か成らざらん。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
その凶報はおだやかなりし老人の胸を攪乱したばかりでなく、宵祭りを祝うべき平和な家庭をもかきにごした。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
お前からあの恐ろしい凶報を聞いた時、わしがすぐに死ななかったのはただその希望のためのみであった。
— 倉田百三 『俊寛』 青空文庫
庄原から凶報が来はしまいかと不安でなりません。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
これは茶山の輙ち信ずることを欲せざる凶報であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
彼は彼の村には電報などあまり配達されず、もし来た時には大抵凶報に極まつて居ることを思ひ出し、此電報が配達された時、如何に家人が驚くであらうと想像して、うつかり大変なことをしたと思つた。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
顔蔽いせる者 凶報が来るのにまもあるまい。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
標準
news of a death