絹本
けんぽん
名詞
標準
silk canvas
文例 · 用例
……何故ともなしに……そうして絹本を表装した分厚い画帳を恐る恐る繰り拡げていたように思う。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
自分はいつでも書いてもらえるような気がしてついつい絵も書も一枚ももらわないでいたら、いつか先生からわざわざ手紙を添えて絹本に漢詩を書いたのを贈られた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
では申し上げまするが、実は今これなる座敷で、ふいっと軸が紛失いたしましてな」「軸と申すと、書画のあの軸でござるか」「へえい」「品物は何でござる」「雪舟の絹本でござりました」「雪舟と申すとなかなか得がたい品じゃが、家宝ででもござったか」「へえい。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
又説文解字に也と解釋してあるが、此等は絹本の宋元畫などに二本の絲を一所に織り込んだ切が存して居るが、漢の時の※もやはり斯の如き種類であつたらうかと考へられるのである。
— 内藤湖南 『染織に關する文獻の研究』 青空文庫
私はその時、月下美人と云ふ尺八寸位の大きさの絹本に、勾欄のところに美人がゐる絵を描いて出しました。
— 上村松園 『旧い記憶を辿つて』 青空文庫
この時には絹本に描いたりしたものでした。
— 上村松園 『明治懐顧』 青空文庫
前にも申した通り月次会には大抵紙本でしたが、この大会には絹本で特に力をいれたのでしたが、絹でも今日のように縁をつけたのではなく、矢張仮巻に貼ったものでした。
— 上村松園 『明治懐顧』 青空文庫
私はその時、〈月下美人〉という、尺八寸位の大きさの絹本に、勾欄のところに美人がいる絵を描いて出しました。
— 山元春挙追悼 『古い記憶を辿って』 青空文庫
作例 · 標準
その古い掛け軸は、美しい絹本に描かれている。
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彼女は絹本に花鳥画を描くのが得意だ。
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美術館で見た仏画は、繊細な絹本に着色されていた。
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