幻辞.com

俚謡

りよう
名詞
1
標準
ballad
文例 · 用例
あの時にあの罪のない俚謡から流れ出た自由な明るい心持ちは三十年後の今日まで消えずに残っていて、行きづまりがちな私の心に有益な転機を与え、しゃちこ張りたがる気分にゆとりを与える。
寺田寅彦 蓄音機 青空文庫
「それは年代が経つうちに、その歌曲に合せた新作も出来るでしょうし、諸国の俚謡だの、小唄などが混入して歌われることは随分あります。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
これに反して純然たる性格を代表した鼻の表現の批評に「意地悪根性の鼻まがり、ぬかるみ辷ってツンのめろ」という俚謡があります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
さて一箇人の幼少の事歴、自分や他人の記憶や控帳に存せざることも、幼少の時用いし玩具や貰った贈り物や育った家の構造や参詣せし寺社や祭典を見れば、多少自分幼少の事歴を明らめ得るごとく、地方ごとに史籍に載らざる固有の風俗、俚謡、児戯、笑譚、祭儀、伝説等あり。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
俚謡に「竹の柱に茅の檐」と唱うのも、「手鍋提げても」と唱うのも、貧即不幸福の妄見を照破してしまっている手近い例だ。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫
また「死ぬほど惚れても貧乏人はいやだ、出来りゃ吾が児が寒ざらし」などいう俚謡もある。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫
とにかく昔の仏徒が弥勒の出世を竢つ事、古いキリスト教徒がミルレニウムを竢ったごとく、したがって、中国や朝鮮で弥勒と僭号して乱を作した者もありと記憶し、本邦でも弥勒十年辰の年など万歳が唱え祝い、余幼時「大和国がら女の呼いおとこ弥勒の世じゃわいな」てふ俚謡を聞いた。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
その意味で作家馬琴の所謂教養はつまらなくもあるけれども、今日の私たちに興味を抱かせる点は、官学派のようなこの作家も時代の活きた脈動には自ずとつきうごかされるところがあって、当時の諸国往来の風俗・俚謡・伝説などにつよい関心を示しているところは面白い。
宮本百合子 作家と教養の諸相 青空文庫
作例 · 標準
故郷を離れて暮らす人々が、懐かしさを歌った俚謡が心に響いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite