海上交通
かいじょうこうつう
名詞
標準
marine traffic
文例 · 用例
殊に始皇の南方經略によつて、海上交通の門戸が開けた。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
當時アラブ人は、東西兩用の間に、盛に海上交通を營んで居つたから、このアラブ人の媒介で、羅針盤の使用が、東洋から西洋へ傳播したものかと、想像すべき餘地が多い樣であります。
— 桑原隲藏 『東洋人の發明』 青空文庫
泉南は晉江の流に臨んで、海上交通の便利多かつた故、ここに居留地が設けられたことと想像される。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
八幡信仰の部族は海上交通權を掌握してゐたが、一方に於てはまた金銀の採鑛冶金の術にも長じてゐた。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
それで彼等北部九州の部族は海上交通權を握ると共に一方日本島内に海陸相連絡して次第に遠く深く入りこんで行つて、金銀銅の諸鑛山を求めたのであらう。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
事実日本海側の海上交通は早く開かれて、津軽海峡を通り越し、少し太平洋側に出てから、東側を北に上って来た文化と出会っているのである。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
これについて、私は、島国という日本の条件から、海上交通、すなわち、潮流の必然性というようなものを掘りさげて調べる必要があると思う。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
その土壌の主なるものは、日本人の参与していた東アジアの海上交通、従って博多、山口、堺、兵庫などのような繁華な町々を出現せしめた貿易商人の活動、及び土一揆や宗教一揆として表現せられた民衆の活動である。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫