勇み肌
いさみはだ
名詞
標準
gallantry
文例 · 用例
唯だ日本の侠客、少くとも勇み肌の人間に対し、「水滸伝」が陰に陽に感化を与へた、其の勢力の莫大なことを看過する訳には往かぬ。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
狂言の方ではえてして、あの類の勇み肌が勝つことに筋が仕組まれておりまするが、啖呵では勝ちましても、本身の刄先が飛び出したとなりますると、筋書通りに参りますまいかと思いまする」「いや、そうでない。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
初松魚 鎌倉を活きて出でけん初松魚の魚河岸についたとあれば、棒手ふりまでが気勢いにきおって、勇み肌の胸もはだけたまま、向鉢巻の景気よく、宙を飛んで市中を呼び歩く。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
元来が裸一貫の力ずくでやる勝負の見物に、屋根も天井もいったものかは、青空を頭に戴いて小屋も土俵も場所場所に新しくものしてこそ、六根清浄、先祖の宿禰にも背かぬというもの、こうなっては行く行く相撲は江戸ッ児の見るものでなくなるかも知れないと、そんじょそこらの勇み肌が中ッ腹でいるそうな。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
たいがい彼等は饒舌家で、道楽者で、勇み肌で、堂々たる恰幅をしている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
世がくだるにしたがつて、それが表面化し、勇み肌といへば、職業的な任侠の徒や、見得を大切にする根性になりさがつたが、大根はいまいつたやうなところにあつたのだ。
— 長谷川時雨 『初かつを』 青空文庫
ところで、鐵火とは、卷き舌で、齒ぎれのよい肌合を差していつたものだが、氣のあらい勇み肌のなかでも、鐵火といはれるのは、どうしたことかすこし下品さをふくんでゐる。
— 長谷川時雨 『凡愚姐御考』 青空文庫
あのべらんめえと来たら、勇み肌の坊つちやんだから愛嬌がありますよ」「増給がいやだの辞表が出したいのつて、ありやどうしても神経に異状があるに相違ない」おれは窓をあけて、二階から飛び下りて、思ふ様打ちのめして遣らうと思つたが、やつとの事で辛防した。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
作例 · 標準
そのサッカー選手は、劣勢の場面でも臆することなくボールを奪いに行く勇み肌だ。
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彼は度重なる失敗にもめげず、新たな事業に果敢に挑戦し続ける勇み肌として知られている。
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戦国時代の武将としては、後退を知らぬ勇み肌の武将が、しばしば敵陣深くまで切り込んだ。
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「大丈夫だって!僕が先頭で行くから、みんなついてきて!」と、彼はいつも勇み肌なところを見せる。
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