舌三寸
したさんずん
名詞
標準
eloquence or flattery designed to deceive
文例 · 用例
平九郎 正雪の二代目といふ先生の舌三寸で、百兩が二百兩になるか。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
五年間、人力がつくせる最高のエネルギーを発揮して、氷河と、大烈風とひっ組んだじぶんのあの労苦を、いま舌三寸で事もなげにいうこのペテン師と、彼は怒気あふれた目で、ぐいと相手をにらみ据えた。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
たゞ単に扇一本舌三寸で老若の悲喜を浮彫りにし、花の日の、月の夜の、雪のあしたの情景をありありと目前に蘇らせて呉れる芸術は、絶対に他国にはない。
— 正岡容 『寄席風流』 青空文庫
俺は俺の舌三寸で、成上者の我儘を、抑え付けている警世家だ!
— 国枝史郎 『五右衛門と新左』 青空文庫
「扇一本、舌三寸で、夜の更けたのも、花の咲いたのも、火の燃え上がるのも、マザマザとそこへ見せてこそ、ほんとうの『芸』じゃねえか。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
(落語家は落語家らしく、扇一本舌三寸で芝居をせずば、ほんとうの芝居噺の味も値打もあったもんじゃねえや。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
ああ背立ち割られ鉛の熱湯|注がれようとままよ、いのちのかぎり根かぎり、扇一本舌三寸でこの私は天地万物あらゆる姿を写しいださいでおくものか。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
扇一本舌三寸という自分の言葉の地雷火を、いやというほど踏んづけてしまったのだった。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は舌三寸で人を操ろうとする。
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そのセールスマンの舌三寸に、思わず契約してしまった。
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舌三寸だけでは、人の心は動かせない。
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