不善
ふぜん
名詞
標準
evil
文例 · 用例
それは言うまでもなく、前に述べましたように、一見、邪魔、不善に見える人間のいろいろの性情の根は、実は非常に大切なものでありますから、これを潰したり押えたり、刈り取ったりしないで、これらをみんな活かして善用して行き、立派に役立てて進んで行くという人生の大道です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
我又不善擇人參可否。
— 泉鏡太郎 『人參』 青空文庫
故に焦燥もなく、煩悶もなく、義務感もなく、真に無為不善で居りながら、しかもまたその無為によつて退屈に悩まされることもない。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
併し凝つた方は、惡いと云つても散る方より仕末が宜くて、そして藝術などの如き不善不惡のものに凝つたのは、決して最上乘とは行かぬのであるが、それでも何がしかの結果を遺すから、散る氣に比してはまだしも佳い方である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
凝る氣は善惡を言へば不善不惡である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
されば境遇善變の場合には、直接と間接との二の理由よりして張る氣が生ずるのであるが、猶其の他に、善變、惡變、不善不惡變の三の場合を通じて、すべて新境の現前といふことは張る氣を生ずる理がある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
境遇が善變したといふ程でも無く、また惡變したといふ程でも無く、不善不惡、善惡中間に變じた場合にも氣は變移して、時に或は張る氣を生ずることも有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
眼前には利ありとも不善によりて保ちたる利は終に保ちがたく、眼前には福を獲ずとも善心によりて生ずる福は終に大きなるものなり。
— 幸田露伴 『印度の古話』 青空文庫
作例 · 標準
宗教的な教えでは、不善の行いは魂を汚すとされている。
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彼は不善を働くことをせず、常に正しくあろうと努めた。
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不善の心を持つ者は、いつか必ず報いを受けるだろう。
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