晩成
ばんせい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
late completion
文例 · 用例
「大器晩成」の訳は明らかにちがっているようではあるが、他の三句に対してはこの訳の方がぴったりよく適合するから妙である。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
そして他の若い無邪気な同窓生から大噐晩成先生などという諢名、それは年齢の相違と年寄じみた態度とから与えられた諢名を、臆病臭い微笑でもって甘受しつつ、平然として独自一個の地歩を占めつつ在学した。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
実際大噐晩成先生の在学態度は、その同窓間の無邪気な、言い換れば低級でかつ無意味な飲食の交際や、活溌な、言い換れば青年的勇気の漏洩に過ぎぬ運動遊戯の交際に外れることを除けば、何人にも非難さるべきところのない立派なものであった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
ところが晩成先生は、多年の勤苦が酬いられて前途の平坦|光明が望見せらるるようになった気の弛みのためか、あるいは少し度の過ぎた勉学のためか何か知らぬが気の毒にも不明の病気に襲われた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
伊豆や相模の歓楽郷兼保養地に遊ぶほどの余裕のある身分ではないから、房総海岸を最初は撰んだが、海岸はどうも騒雑の気味があるので晩成先生の心に染まなかった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
憫むべし晩成先生、|嚢中自有銭という身分ではないから、随分切詰めた懐でもって、物価の高くない地方、贅沢気味のない宿屋を渡りあるいて、また機会や因縁があれば、客を愛する豪家や心置ない山寺なぞをも手頼って、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州の或|辺僻の山中へ入ってしまった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
晩成先生も大分遊歴に慣れて来たので、此処で宿泊謝絶などを食わせられては堪らぬと思うので、ずんずんと来意を要領よく話して、白紙に包んだ多少銭かを押付けるように渡してしまった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
しめたと思って晩成先生|泥靴を脱ぎ足を洗って導かるるままに通った。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若い頃は目立たなかったが、晩成型で、中年になって大成功を収めた。
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努力を続ければ、たとえ晩成でも必ず報われる時が来るだろう。
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このプロジェクトは晩成するかもしれないが、焦らずじっくりと取り組もう。
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