晩生
ばんせい
名詞名詞-の形容詞
標準
slow growth
文例 · 用例
「飼ってやりたいと存じまして、御用聞きに頼んでありますの」「宅で一昨日の晩生れましたのよ。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
結局、書かないのもごまかしだが、その方が気がらくなので止めてしまい、晩生いよいよあいまい模糊と自分で自分をぼかして生きているようなものである。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
近書の“ある市井の徒”を手にとつて、ぼくは氏の老成さらに健康と愛日の晩生にめぐまれつつあるを知り、遇然、ぼくは又、ぼくの顏を氏に示して、いゝ顏になつたなあ、とほめられたわけである。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
ぼくは、やがて東京毎夕に勤めるやうになつた頃、しきりと、この小島さん夫婦がなつかしまれ、職員録などをよく繰つて、その後の任地をさがしてゐたが、つひぞどこに轉任してどこに晩生を送られたものか分らずじまひになつてしまつた。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
もし菊池氏が露伴翁ぐらゐな年齡まで生きてゐたら、きつと、この空言を事實づけて、世の一隅から世をながめて、ずゐぶん横着な達人の晩生ぐらしをやつたにちがひないやうな氣がする。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
林檎園を流れる水は澄んでつめたく、また晩生種の国光はまったく枝が下るほど沢山なっていた。
— 石川欣一 『可愛い山』 青空文庫
もしオブレディが今晩生きていたら、お前らは来なくていいし、金はやらん。
— The Island of Shadows 『幽霊島』 青空文庫
この家康の前には、蟹江の小城と、晩生あせり気味の一益などが、手も足も出なかったのは当然である。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
この品種の稲は晩生なので、収穫までには時間がかかる。
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晩生の野菜は、旬が遅く、秋深まる頃に美味しくなる。
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晩生の果物は、じっくりと熟すため、甘みが強いのが特徴だ。
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