雑木
ぞうき異読 ざつぼく・ぞうぼく
名詞
標準
various kinds of small trees
文例 · 用例
一群の人たちは、遅塚麗水、大町桂月、江見水蔭、田山花袋、久保天随、坪谷水哉などであるが、花袋が紀行文家と言われた時分は、自然派文学勃興以前のことで、文章に感傷癖はあったが、淡泊清新、ことに武蔵野あたりの原野や雑木林の寂しさを、淡彩的に点描するのに巧みであった。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
刈り残された雑木林の下路が、むら消えの雪のように、灰をなすりつけている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
その中にも山頂に落ちた白雪は、私の神経を刺戟することにおいて、幾百反歩の雑木林の動揺と、叫喚とにも、勝っている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
茅草・尾花の布き靡く草の海の上に、櫟・榛の雑木林が長濤のようにうち冠さっていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
栗や雑木が一杯にしげってゐた。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
そらにひろがる高い雑木の梢を見た、あすこまで昇ればまづ大低の洪水なら大丈夫だ、そのうちにきっと弟が助けに来る、けれどもどうして助けるのかなとおれは考へた。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
そして雑木の幹に白いきのこを見た。
— 宮沢賢治 『あけがた』 青空文庫
赤松とちいさな雑木しか生えていないでしょう。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
作例 · 標準
庭の片隅に生えている雑木を、風情があって良いと妻は言っている。
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秋になり、雑木林の葉が赤や黄色に色づき始めた。
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都市部では珍しくなった、緑豊かな雑木に囲まれた散歩道がお気に入りだ。
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