難義
なんぎ
名詞
標準
abstruseness
文例 · 用例
実を云ふと、自分は昨夕寐つかれないで大変難義したのである。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
動植をきはむる學者の心は、世の常の用をばげに問はざるべけれど、進化説を唱ふる人は、微蟲を解剖するときも、おのれが懷ける説の旨にを解く勞を取らむこと、さりとては難義ならむか。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
物かくに御難義ならば、卿雲見え候節代筆御たのみ御容子御申こし可被下候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
明治十一年六月、おのが父にておはする人、七十八歳にして身まかられぬ、老い給ひての上の天然の事とはいへ、いまさらの事にて、哀しきことかぎりなし、今よりは、難義の教を受けむこともかなはずと思へば心ぼそし、辭書の成稿を見せまゐらせむの心ありしかども、そのかひもなし。
— 大槻文彦 『ことばのうみのおくがき』 青空文庫
秀調の針妙水無瀬は小町の難義を救ふ役なるが、作者が性の知れぬものを拵へしため、奴小万が戸迷ひをしたといふ形あり。
— 三木竹二 『明治座評』 青空文庫
磯部邸弁天堂の場は愛妾お蔦が典蔵に挑まれて難義せるを浦戸紋三郎に救はれしが、折から弁天堂の灯籠の消えしため、典蔵に不義者なりと呼びかけらるる処なるが、原本に比すればやや理に適へり。
— 三木竹二 『明治座評』 青空文庫
実を云うと、自分は昨夕寐つかれないで大変難義したのである。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
先生に其梗概を聞いて見ると、オルノーコと云ふ黒ん坊の王族が英国の船長に瞞されて、奴隷に売られて、非常に難義をする事が書いてあるのださうだ。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
作例 · 標準
哲学書のあまりの難義さに、数ページ読んだだけで挫折してしまった。
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彼の説明は専門用語が多くて難義で、素人には全く理解できない。
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難義な理論を誰にでもわかるように噛み砕いて説明するのは、一種の才能だ。
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