死に物狂い
しにものぐるい
表現名詞名詞-の形容詞
標準
desperation
文例 · 用例
死に物狂いの大晦日の露店の引き上げた跡の街路には、紙くずやら藁くずやら、あらゆるくずという限りのくず物がやけくそに一面に散らばって、それがおりからのからび切った木枯らしにほこり臭い渦を巻いては、ところどころの風陰に寄りかたまって、ふるえおののきあえいでいるのである。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
バタバタと羽根を散らして上の方へ飛び退いたが、なおも真黒い手が掴みかかって来るのを見ると、その手の甲へ勇敢に逆襲して、死に物狂いに喰い附いた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
するとマユミも亦マユミで、何だかわからないまま両親の吩付けを固く守って、一知が時折コッソリと泣いて頼むのも聞かずに、一度も鍵を外してやらなかったので、一知は悩ましさの余りに昼の間じゅう死に物狂いに働いて、日が暮れると同時に前後不覚に眠るより他に自ら慰める方法が無くなった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
こうした大勢に対して死に物狂いの反撃をしてみたくなった。
— 夢野久作 『探偵小説の真使命』 青空文庫
自分はとうとう死に物狂いの体で今一番富士太鼓を謡って、伯父伯母が帰らぬ内に這々の体で退却した。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
そうしなければエラくないのだという、生存競争場裡の虚栄心までこれに手伝って、そればかりのために死に物狂いに働くはまだしも、不義理、不人情、不道徳はまだしも、詐欺、横領、泥棒なぞまでしても各方面の第一義に入れ上げようとします。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
僕がするうっと彼の把握から抜け出ると、彼はもう死に物狂いの金切声を上げながら、ものの数秒間も無茶苦茶に僕を蹴り、それから両手で虚空をつかんだ。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
しかしそうして彼が、死に物狂いの努力をしたにもかかわらず、身体の平均はますます崩れて、遂に転落してしまったと云う始末さ。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は死に物狂いで勉強し、難関大学に合格した。
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崖っぷちに追い詰められ、選手たちは死に物狂いで反撃した。
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死に物狂いの努力が、彼を成功へと導いた。
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