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称名

しょうみょう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
intoning the name of the Buddha
文例 · 用例
今日は彼岸にや本堂に人|数多集りて和尚の称名の声いつもよりは高らかなるなど寺の内も今日は何となく賑やかなり。
寺田寅彦 半日ある記 青空文庫
……称名の中から、じりじりと脂肪の煮える響がして、腥いのが、むらむらと来た。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
なんまんだぶつと呟くやうに称名する大勢のものの声は、心の底から自ら溶けでるやうに室中に満ちた。
平出修 夜烏 青空文庫
阿弥陀堂を置いたところは、如何にも保胤らしい好みで、いずれささやかな堂ではあろうが、そこへ朝夕の身を運んで、焼香|供華、礼拝誦経、心しずかに称名したろう真面目さ、おとなしさは、何という人柄の善いことだろう。
幸田露伴 連環記 青空文庫
柴田勝家の甥なる在久間安次とその弟は、勝家滅後大和に在って、秀吉に抗していたが、そこも落されて、小田原に籠り、小田原落城後、武州金沢の称名寺にかくれていたが、秀吉之を呼び出し、「勝家の甥として、我に手向うは殊勝なり。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
あの悪魔達の名称に就いては――デビルス・デイクシヨナリイといふ書物があるから是から引用して適当な称名を選ぶであらう。
牧野信一 読書と生活 青空文庫
それっきりしいんと怪しく静かに、静まり返ったかと思うと、やがてまもなく加持|祈祷でもはじめたものか、まことしやかなもみ数珠の音につづいて、もったいらしげな称名唱和の声が伝わりました。
開運女人地蔵 右門捕物帖 青空文庫
称名を唱えている間は手を下す事はできない。
ROKURO-KUBI ろくろ首 青空文庫
作例 · 標準
老いた信徒が、一心不乱に南無阿弥陀仏と称名を唱え続けている。
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静まり返ったお堂の中に、称名の声だけが低く響き渡っていた。
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日々の称名を通じて、心の平穏を取り戻すことができた気がする。
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ウィキペディア

称名(しょうみょう)とは、仏・菩薩の名を称えること。特に、阿弥陀仏の名号である南無阿弥陀仏を称えること。時には、諸仏が阿弥陀仏の名を称揚し讃歎することをさす(諸仏称名は阿弥陀仏の四十八願中の第十七願)。浄土教では、とくに阿弥陀仏の名号(南無阿弥陀仏)を称えること。これは浄土に生れるための正定業である。善導は、阿弥陀仏の本願(第十八願)に「乃至十念若不生者不取正覚」とあるのを、「我が名字を称すること下十声に至るまでもし生れずは正覚を取らじ」と読み、称名往生を誓ったものと解釈し、称名は本願に誓われた行であるから、正定業であるとした。 大原声明の完成者でもある良忍は、「一人の念仏が万人の念仏と交わる」という融通念仏(大念仏)を説いた。 法然は、如来が称名一行を選び取られたのは、余行は難劣であるのに対して称名は最勝にして至易なる行だからであるといわれている。他力の称名は称えた功を顧みず、願力による名号にすべての因をみるから、まさしく正定の業因である。 親鸞は、「信心が浄土に生まれる正しい因であり、称名はその阿弥陀仏の恩に報いるため」(信心正因。称名報恩)のものとする。

出典: 称名 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0