海の幸
うみのさち
表現名詞
標準
seafood
文例 · 用例
日本は四方海に囲まれているから海の幸は利用し尽している筈だが、たった一つフランスに負けていることがある。
— 岡本かの子 『異国食餌抄』 青空文庫
これらの海流はこのごとく海の幸をもたらすと同時にまたわが国の気候に第二次的影響を及ぼして陸の幸をも支配する因子となっているようである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
今では発動機船に冷蔵庫と無電装置を載せて陸岸から千海里近い沖までも海の幸の領域を拡張して行った。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
津々浦々に海の幸をすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
四面に海をめぐらす大八州国に数千年住み着いた民族の遠い祖先からの数限りもない海の幸いと海の禍いとの記憶でいろどられた無始無終の絵巻物である。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
このやうに蟹田町は、田あり畑あり、海の幸、山の幸にも恵まれて、それこそ鼓腹撃壌の別天地のやうに読者には思はれるだらうが、しかし、この観瀾山から見下した蟹田の町の気配は、何か物憂い。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
こんな心弱いものに留守をさせて、良人が漁る海の幸よ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
もっとも迷惑をせば、いたせ、娘の親が人間同士の間でさえ、自分ばかりは、思い懸けない海の幸を、黄金の山ほど掴みましたに因って、他の人々の難渋ごときはいささか気にも留めませぬに、海のお世子であらせられます若様。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
作例 · 標準
例句