山の幸
やまのさち
表現名詞
標準
food of the mountains (wild game, mountain vegetables, mushrooms, etc.)
文例 · 用例
山の生活、山の幸福、そこに何一つ充ち足らわぬものがあろうか。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
――竜胆を手折ってくれたその振袖は、すらすらと裳に薄を掛けた後姿が見えて、市松大柄な年増は、半身を根笹に、崖へ下りかかる……見附かった山の幸に興じたものであろう。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
が、獲ものでない、山の幸は、其の姿を見、その、もの語を聞くのにある、と、思ひつゝ。
— 泉鏡太郎 『鳥影』 青空文庫
うしろ形も、罎と鎌で調子を取って、大手を振った、おのずから意気の揚々とした処は、山の幸を得た誇を示す。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
このやうに蟹田町は、田あり畑あり、海の幸、山の幸にも恵まれて、それこそ鼓腹撃壌の別天地のやうに読者には思はれるだらうが、しかし、この観瀾山から見下した蟹田の町の気配は、何か物憂い。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
――学資を十分に取って、吉原で派手をした、またそれがための没落ですが、従って家郷奥能登の田野の豊熟、海山の幸を話すにも、その「入船帳」だけは見せなかった。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
山には山の幸、野には野の幸、庵には庵の幸がある。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
そうしてあり合わせの魚や山の幸をさし出して心からもてなした。
— 上村松園 『棲霞軒雑記』 青空文庫
作例 · 標準
秋の味覚として、採れたての「山の幸」を使った料理は格別だ。
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地元の食材を活かした「山の幸」コースは、多くの観光客に人気がある。
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「今日の料理、何がメイン?」「「山の幸」だよ。猪肉と、採りたてのキノコ!」
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