私宅
したく
名詞
標準
private residence or home
文例 · 用例
その配布先は飲食店が五、六軒、商館が十二、三軒、私宅が五百軒ばかりと役所が二十箇所ほどであった。
— 寺田寅彦 『「万年筆」欄より』 青空文庫
もし東京市民が申し合せをして私宅の風呂をことごとく撤廃し、大臣でも職工でも皆同じ大浴場の湯気にうだるようにしたら、存外|六ヶしい世の中の色々の大問題がヤスヤス解決される端緒にもなりはしまいか。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
私はその人から晩ごはんのごちそうになるのはどうにも苦痛だったので、お昼ちょっと過ぎ、町はずれの彼の私宅にあやまりに行った。
— 太宰治 『やんぬる哉』 青空文庫
私宅だって金庫を備えつけて置くほどの酒屋じゃアなし、ハッハッハッハッハッハッ。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
自分はそっとこの革包を私宅の横に積である材木の間に、しかも巧に隠匿して、紙幣の一束を懐中して素知らぬ顔をして宅に入った。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
同県学生のうちで試験を「しくじったらしい」二三人のためにそれぞれの受け持ちの先生がたの私宅を歴訪していわゆる「点をもらう」ための運動委員が選ばれた時に、自分も幸か不幸かその一員にされてしまった。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
第二学年の学年試験の終わったあとで、その時代にはほとんど常習となっていたように、試験をしくじった同郷同窓のために、先生がたの私宅へ押しかけて「点をもらう」ための運動委員が選ばれた時、自分もその一員にされてしまった。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
金内の私宅には、八重ということし十六になる色白く目鼻立ち鮮やかな大柄な娘と、鞠という小柄で怜悧な二十一歳の召使いと二人住んでいるだけで、金内の妻は、その六年前にすでに病歿していた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
作例 · 標準
彼は弁護士なので、私宅で相談を受けることもある。
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友人の私宅を訪ねるのは、久しぶりだった。
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訪問販売員が、しつこく私宅に勧誘に来た。
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