畏縮
いしゅく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
wincing
文例 · 用例
何しろ冷ツこくなつた人間ばかり扱ツてゐる故か、人間が因業に一酷に出來てゐて、一度|此うと謂出したら、首がして突ツ立ツてゐるのであるから、學生等は、畏縮といふよりは些か辟易の體で逡巡してゐる。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
私の汚い骨も、こんな小綺麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかも知れないと、ひそかに甘い空想をした日も無いではなかったが、今はもう、気持が畏縮してしまって、そんな空想など雲散霧消した。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
その表情はますます私を畏縮させたが、續いて彼が何かを云はうとした時、反對に彼の詞を遮つて私は訊ねた。
— 南部修太郎 『霧の夜に』 青空文庫
」としめやかに朱唇が動く、と花が囁くやうなのに、恍惚して我を忘れる雪枝より、飛騨の国の住人以つての外畏縮に及んで、「南無三宝、あやまり果てた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
こちらの派手な参詣ぶりに畏縮して明石の船が浪速のほうへ行ってしまったことも惟光が告げた。
— 澪標 『源氏物語』 青空文庫
わたしの返事は男子すらも畏縮させたに違いなかった。
— 幻の人力車 『世界怪談名作集』 青空文庫
「お勢と諍論ッて家を出た――叔父が聞いたら、さぞ心持を悪くするだろうなア……」と歩きながら徐々畏縮だした。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
これを要するに、お勢の病は外から来たばかりではなく、内からも発したので、文三に感染れて少し畏縮た血気が今外界の刺激を受けて一時に暴れだし、理性の口をも閉じ、認識の眼を眩ませて、おそろしい力を以て、さまざまの醜態に奮見するので有ろう。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
上司の厳しい叱責に、若手社員は皆、畏縮してしまった。
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突然の雷鳴に、幼い子供は身を畏縮させて母親にしがみついた。
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経験豊富なベテラン棋士を前に、新人の彼は畏縮してしまい、本来の力を出せなかった。
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彼の放つ威圧感に、周囲の人間は自然と畏縮する。
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