躊躇
ちゅうちょ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #9225 · 青空 2763 例
標準
hesitation
文例 · 用例
然し、私はさう思ふと同時に、多くの躊躇をも感ずるものだ。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
「わが子を語れ」と言われたら、志賀直哉ほどの達人でも、ちょっと躊躇するにちがいない。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
ながく躊躇をすればするほどこれはいよいよ薄気味わるいことになりそうだな、とそう直覚したので、私は自分にもなんのことやら意味の分らぬ微笑を無理して浮べながら、その男の坐っている縁台の端に腰をおろした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
馬場は躊躇せず、その報いられなかった世界的な名手がことさらに平気を装うて薄笑いしながらビイルを舐めているテエブルのすぐ隣りのテエブルに、つかつか歩み寄っていって坐った。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
僕は自分の中也といふ名前がひどくいやだつたものだから、「一郎」と小さな声で躊躇の揚句答へた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
あの谷の向う側にたしかに美しい花が咲いてゐると信じ得た人だけが、何の躊躇もなく藤蔓にすがつて向う側に渡つて行きます。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
このような疑問の岐路に立ってある人は何の躊躇もなく一つの道をとる。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
懐疑、躊躇、不信、探りごころ――こういう寒雲の翳は、冥通の取持つ善鬼たちが特に働きを鈍らす妨げのものであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
作例 · 標準
新しいプロジェクトへの参加を打診されたが、彼はすぐに返事をせず、しばらく「躊躇」した。
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初めての海外旅行で、言葉の壁を恐れて、彼女はなかなか店員に話しかけられず「躊躇」してしまった。
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緊急時、避難経路を確保するためには、一切の「躊躇」は許されない。
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