観察眼
かんさつがん
名詞
標準
observing eye
文例 · 用例
映画を見ることによって吾々は凡庸な観察眼の代りに異常に鋭い観察者の眼を獲得することになる。
— 寺田寅彦 『教育映画について』 青空文庫
即ち科学的唯物観の没人情と、鉄石のように冷酷な観察眼とで、あらゆる真実をひっぺがしてやろうとする深い敵意が、言語それ自体の語韻の中に含まれている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
司馬遷個人としては、父の遺嘱による感激が学殖・観察眼・筆力の充実を伴ってようやく渾然たるものを生み出すべく醗酵しかけてきていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
そのほか当時の福岡でも持て余され気味の豪傑青少年は皆この人参畑に預けられて、このシュル・モダン婆さんの時世に対する炬の如き観察眼と、その達人的な威光の前にタタキ伏せられたものだという。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
小型の黒革製の文書袋をこの男が左手に携えていたのだ、そして、それは居合せた一人の事務員の鋭い観察眼によると、革紐で自分の手頸にしっかりと結びつけられてあったのだ。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
だが彼は、己れの経験を歪んだ観察眼で、悉く卑下して一笑に附したがる程の悪癖を持つてゐた。
— 牧野信一 『秋晴れの日』 青空文庫
2 しかし、待つ間とてもあだに時をすごすべき右門とは右門が違いましたから、その間にもと思って、かれ一流の鋭利なる観察眼を用意しながら、聞きえられるだけのことを少女について尋ねました。
— なぞの八卦見 『右門捕物帖』 青空文庫
人が出はいりするために設けられた玄関ですから、雪駄があろうと、わらじがあろうと、べつに不思議も不審もなさそうに思われましたが、右門の観察眼はしばしばいうごとく、少しばかりできが違いますので、早くもそれと見ると、微笑しながら伝六にささやきました。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
彼は鋭い観察眼を持っており、相手のわずかな表情の変化から嘘を見破る。
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「君の観察眼には恐れ入ったよ。まさかボタンの欠けに気づくとはね」
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優れたデザイナーは、日常の何気ない風景の中からも新しいアイデアを見出す観察眼を備えている。
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