辺地
へんち
名詞
標準
remote place
文例 · 用例
野辺地の浜に近い灌木の茂った斜面の上空に鳶が群れ飛んでいた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
しばらくして――東は海を限り、北は野辺地に至るまで、東西九|里、南北十三|里、周囲十六|里。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
仏教はもっと度量が広く、疑いつつ弥陀を念じても疑城胎宮(疑いを持ちつつ念仏するものの生れる極楽浄土の辺地)といって極楽圏に対して番外当選ぐらいのところまでは行けることに、浄土教の祖師たちは説明されていますものの、疑わないに越したことはありません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
途すがら、下河原沼の暁風、野辺地の浦の汐風、浜茄子の香など、皆この古帽に沁みて名残をとゞめぬ。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
清水川という村よりまたまた野辺地まで海岸なり、野辺地の本町といえるは、御影石にやあらん幅三尺ばかりなるを三四丁の間|敷き連ねたるは、いかなる心か知らねど立派なり。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
文曰、野辺地村に千曳神社あり、古老伝云往古此辺に碑あり甚だ大なる石なりければ、土人新墾に不便とて、かの石碑を引退かむとするに多人して引たれども得動ざりき。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
仏説によると、地獄にもさまざまあるが、凡先づ、根本地獄、近辺地獄、孤独地獄の三つに分つ事が出来るらしい。
— 芥川龍之介 『孤独地獄』 青空文庫
オーさん」「飛行船隊の中から、一隻、アクロン号というのが、陸奥湾を横断して、唯今、野辺地の上空を通っているのだ」「どこへ、逃げてゆくのかしら」「莫迦だなア、君は。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
作例 · 標準
携帯電話の電波すら届かないような山奥の辺地に、ぽつんと一軒だけ古びたログハウスが建っていた。
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彼は大学を卒業後、自ら志願して医療設備が十分に整っていない辺地の診療所で医師として働き始めた。
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テレビ局の取材班は、幻の動物を求めて南米のアマゾン奥深くにある辺地まで一ヶ月の過酷なロケに向かった。
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