奥地
おくち異読 おうち
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #25692 · 青空 284 例
標準
interior
文例 · 用例
それでいて何となく夫妻の間に味がない、お人良しでしかも根がしっかり者の良人の岳神が少しにやにやしながら、「働けそうな女なので、共稼ぎにはいいと思いましてね、この奥地の八溝山の岳神の妹だったのを貰って来ましたのです。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
また、支那の僻陬の地の農民たちは、日清戦争があったことも、清が明に取ってかわったことも知らずに、しかし、軍隊の略奪には恐ろしく警戒して生きている、──こういうことは、支那の奥地に這入った者のよく見受けるところであるが、これも独歩は、将校のちょっとした上陸から発見して、それを伝えている。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
是非とも英、伊戦争にまで展開させて、欧州を今一度大混乱に陥れ、ロシアの極東政策をお留守にさせちゃって、その間に支那奥地の英、仏の勢力と、共産軍の根拠をタタキ潰さなくちゃならんというのが、日本の当局者の意向なんです」「そう都合よくまいりましょうか」「行きますとも。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
黒人の群れがずっと奥地にある市場から帰ってきます。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
それから、騎士城や、引上げ橋や、城内のろうごくの話を読んだり、アフリカ奥地の探検の話を聞いたりしました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『家じゅうの人たちの言ったこと』 青空文庫
この前九年後三年の役だつて、舞台は今の岩手県・秋田県であつて、安倍氏清原氏などの所謂|熟蝦夷が活躍するばかりで、都加留などといふ奥地の純粋の蝦夷の動静に就いては、私たちの教科書には少しも記されてゐなかつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
津軽に於いて、口三郡は鎌倉役であり、奥三郡は御内裏様御領で、天下の御帳に載らざる無役の地だつたと伝へられてゐるのは、鎌倉幕府の威力もその奥地に及ばず、安東氏の自由に委して、謂はゆる守護不入の地となつてゐたことを語つたものであらう。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
木村父子は何も越中立山から日本アルプスを越えて徳川家康と秀吉を挟撃する相談をした内蔵介成政ほどの鼬花火のような物狂わしい火炎魂を有った男でも無いし、それを飛離れた奥地に置いた訳は一寸解しかねる。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
作例 · 標準
例句