辺陬
へんすう
名詞
標準
remote region
文例 · 用例
五等官は運命に抗すること能わず、何処か辺陬の地へ左遷されて、あたら一生を棒に振ってしまった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
それに杏坪先生は殆どその後半生を学者としてよりも、北備辺陬の山地の郡宰として送つてゐる。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
数種の文献に遺つた単語は、世界の古国や、辺陬の民族の語彙と、無機的に比較研究せられた。
— 常世の国 『古代生活の研究』 青空文庫
猿楽は寺坊の間から起ってこれらの将軍と公卿との寵児となり、更に慰楽に飢えた民衆一般の支持をうけ、遠く辺陬の地にまで其の余光を分った。
— 高村光太郎 『美の日本的源泉』 青空文庫
九州でも今の地理からすれば辺陬と称しても好い土地に祖先以来の屋形がある。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
宗悦が返金を切りだす、もう少し待てと殿様が断る、そのときひと膝乗り出した宗悦が「私はこういう不自由な身体で根津から小日向まで、杖を引っ張って山坂を越してくるのでげすから」根津から小石川小日向へまでを「山坂」云々はいかにもそのころの辺陬の感じがあらわれていて、時代風景的におもしろい。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
そして浮浪の士と辺陬の書生に名と富と権力とを与えた。
— 永井荷風 『冬日の窓』 青空文庫
そして浮浪の士と辺陬の書生に名と富と権力とを与へた。
— 永井壮吉 『冬日の窓』 青空文庫
作例 · 標準
辺陬の村では、都会のような便利さは期待できない。
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地図の辺陬に描かれた小さな島には、伝説があるという。
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祖母は、辺陬の静かな田舎で育った。
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