煩悶
はんもん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
worry
文例 · 用例
そして何時までも安心したりおさまったりする事なしに、何時までも迷って煩悶して進んで行く事を祈るものである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
しかし、こういう風に、いい加減なところで収まってしまわないで、何かしら煩悶しているような未成の絵は、やはり頼母しいという感じを起させる。
— 寺田寅彦 『二科会展覧会雑感』 青空文庫
すると、肥満した女主人が僕に惚れて煩悶しだした。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
そして彼女の夫の田村英介氏は才能あるにもかかわらず不幸にしてまだ無名の文士ではあったが、スマ子女史がつねに「彼氏浮気もの」と称しているだけになか/\各方面に発展してスマ子女史に愉快な煩悶をときどき提供するのであった。
— 吉行エイスケ 『職業婦人気質』 青空文庫
スマ子女史は英介氏と結婚して東京の郊外に文化住宅を借りて棲んだところ、最初に彼女を煩悶さす事件があった。
— 吉行エイスケ 『職業婦人気質』 青空文庫
しかるにその後、竹村書房に對して、讀者からの直接の註文が、かなりあるので、竹村書房主はその註文を受ける度毎に憂鬱、なんとかして讀者の求めに應じたいと煩悶、あげくの果は一日、著者の陋屋をおとづれ、名案なきかと相談に及ぶ始末であつた。
— 太宰治 『『老ハイデルベルヒ』序』 青空文庫
そのあとの豚の煩悶さ、(承諾書というのは、何の承諾書だろう何を一体しろと云うのだ、やる前の日には、なんにも飼料をやっちゃいけない、やる前の日って何だろう。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
)その煩悶の最中に校長が又やって来た。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
作例 · 標準
試験の結果を待つ間、彼女は煩悶の日々を送った。
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将来に対する漠然とした煩悶が、彼の心を蝕んでいた。
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「ああ、どうすればいいんだろう」と彼は煩悶の表情で呟いた。
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