斑紋
はんもん
名詞
標準
spots
文例 · 用例
尻に敷いた褥は、可愛らしい高山植物で、チングルマの小さい白花、アカノツカサクラの赤い花などが、絨氈の斑紋になって、浮き上る、焚火の影に、鮮やかな織目を見せる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
室へ戻って、友人にハガキを書いていると、富士の雲が引いて取ったように幕を明け、銀磨きの万年雪が、巨獣の斑紋のように二筋三筋キラリと光って、夏の富士にして始めて見るところの、威嚇的な紫色が、抜打に稲妻でもひらめかしそうに、うつぼつと眉に迫って来る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
ベコニア、レッキスの一種に、これが人間の顔なら焼けどの瘢痕かと思われるような斑紋のあるのがある。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
水泳などに行って友だちや先輩の背中に妙な斑紋が規則正しく並んでいて、どうかするとその内の一つ二つの瘡蓋がはがれて大きな穴が明き、中から血膿が顔を出しているのを見て気味の悪い思いをした記憶がある。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
梨の葉に病気がついて黄色い斑紋ができて、その黄色い部分から一面に毛のようなものが簇生することがある。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
美しい斑紋を持ち若しくは稀有なる畸形をなした萬年青が生ずると數寄者は非常なる價値を認めるが、併し其の萬年青なるものを熟※研究して見ると、決して偶然に生じたものではなく、矢張り其系統の中に其の高貴なる所以の原因を有つて居た事を發見する。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
星は河豚の皮の斑紋のように大きくうるんで、その一々の周囲の空を毒っぽく黄ばんでみせています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
星は河豚の皮の斑紋のように大きくうるんで、その一々の周囲の空を毒っぽく黄ばんで見せています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
ヒョウの美しい斑紋は、彼らの保護色となっている。
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彼女の皮膚には、小さな茶色の斑紋が散らばっていた。
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この蝶の羽には、左右対称の鮮やかな斑紋が描かれている。
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