薫
くん
名詞頻度ランク #9747 · 青空 1640 例
標準
pleasant smell
文例 · 用例
われはつちを掘り、つちをもりて、日毎におんみの家畜を建設す、いま初夏きたり、主のみ足は金屬のごとく、薫風のいただきにありて輝やき、われの家畜は新緑の蔭に眠りて、ふしぎなる白日の夢を畫けり、ああしばし、ねがはくはこの湖しろきほとりに、わがにくしんをしてみだらなる遊戲をなさしめよ。
— 萩原朔太郎 『初夏の祈祷』 青空文庫
疾走れるものを見るなかれ、いまともがらは一列に、手に手に銀の鈴ふりて、雪ふる空に鳥を薫じ、涙ぐましき夕餐とはなる。
— 萩原朔太郎 『巡禮紀行』 青空文庫
かの所謂文章語と稱するものは、日常口語の音便的に轉化したものを、さらに藝術的に薫練した言語であると言はれてゐるが、その文章語では、上例の「花は咲き鳥は鳴く」を、「花咲き鳥鳴く」といふ風に書く。
— 萩原朔太郎 『ローマ字論者への質疑』 青空文庫
一しきり風立ちて、えならぬ薫はおばしま近く通ひつ。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
が、自分はこの絵を見る度に静かな田舎の空気が画面から流れ出て、森の香は薫り、鵯の叫びを聞くような気がする。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
たしか浅井和田両画伯の合作であったかと思うがフランスのグレーの田舎へ絵をかきに行った日記のようなものなども実に清新な薫りの高い読物であった。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
さうして、薔薇の花のやうな、とてもよい薫りがする。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
いかに泰子、今こそはおまへの髪毛なよぶころ花は香炉に打薫じ、羊の歌羊の歌 安原喜弘に※ 祈り死の時には私が仰向かんことを!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
作例 · 標準
春の訪れとともに、庭に咲いた梅の花からほのかな薫が漂ってきた。
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「このお茶の薫は、心を落ち着かせてくれる不思議な力があるね」
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風に乗って運ばれてくる潮の薫が、故郷の海を思い出させる。
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標準
pleasant-smelling vegetation
作例 · 標準
初夏の山道を歩くと、青々とした薫に包まれて清々しい気分になる。
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「この深い森の薫は、都会の喧騒を忘れさせてくれるよ」
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雨上がりの庭で、瑞々しく輝く薫が目に眩しい。
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ウィキペディア
薫(かおる)は、紫式部の物語『源氏物語』に登場する架空の人物。光源氏亡き後のいわゆる第三部「宇治十帖」の中心人物の一人。薫の君(かおるのきみ)、薫大将(かおるだいしょう、かおるのたいしょう)とも。「薫」は本名ではなく、生まれつき身体にえもいわれぬ芳香を帯びていたことに因む通称。
出典: 薫 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0