つまみ上げる
つまみあげる
動詞-一段
標準
to take a pinch of something (e.g. salt)
文例 · 用例
と、その代りマッチ工場独特の骨壊疽にかかった老人や、歯齦が腐って歯がすっかり抜け落ちてしまった勤続者や、たびたびの火傷に指がただれ膿んで、なりっぽのように、小さい物をつまみ上げることが出来ない女工が一人ずつ追い出されて行った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
その中から何を発見してつまみ上げるかが第一歩の問題であり、第二は表現法の選み方である。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
彼処の家は表門さ閉っておりませども、貸家ではねえが……」 その手拭を、裾と一緒に、下からつまみ上げるように帯へ挟んで、指を腰の両提げに突込んだ。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
すると、嫉妬は空気と共に流れ出し、安心した寺田は一代の腕のカサカサした皮をつまみ上げると、プスリと針を突き刺した。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
老人は最早瞼をつまみ上げることも薄笑いを浮かべることも止めて、神妙に、というより呆気にとられたように、私の前に突立っていた。
— ※ 『南島譚』 青空文庫
がやがてそれをつまみ上げると、ちょうど何かの骨について講議をしている大学の教授がよくやるように、細長い食指でその上を軽くたたいて、言葉を続けた。
— THE YELLOW FACE 『黄色な顔』 青空文庫
彼は兵士たちをあたかも子供のようにつまみ上げると、生きていようと死んでいようとおかまいなしに、海の中へなげ込んだ。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
プレンダギャストはまるで怒れる悪魔のようで、兵士たちを赤子のようにつまみ上げると、生死も問わず、船外へ放り投げた。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫
作例 · 標準
シェフは、指先で塩をひとつまみ上げ、鍋に入れた。
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床に落ちた小さなゴミを、彼は素早くつまみ上げた。
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猫は、お気に入りのオモチャを口でつまみ上げて、どこかへ持っていった。
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