時の鐘
ときのかね
表現名詞
標準
hour bell
文例 · 用例
そのうちに十二時の鐘が鳴りました。
— 夢野久作 『犬のいたずら』 青空文庫
欄干にもたれて何かしんみりした話でもしている時、程近い時の鐘が重々しいうなりを伝え伝えて遠くに消えることもあった。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
七時のときの鐘よりは八時の鐘は、わたくしの耳に慣れて来た。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
十時の鐘は少し冴え返って聞えた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
下町、山の手、昼夜の火沙汰で、時の鐘ほどジャンジャンと打つける、そこもかしこも、放火だ放火だ、と取り騒いで、夜廻りの拍子木が、枕に響く町々に、寝心のさて安からざりし年とかや。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
赤い、湿地の彼岸花、午後の三時の鐘が鳴る。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
時の鐘など聞えないので、今が何どきであるか判らないが、もう真夜中であろうかと思われる頃に、僧はにわかに立上がって、叔父の寝息を窺うようにちょっと覗いて、やがて音のせぬように雨戸をそっと開けたらしい。
— 岡本綺堂 『くろん坊』 青空文庫
蓄音機のダイナミックコーンからはジャズや流行小唄が飛び出しておりからの鐘楼の時の鐘の声に和している。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
作例 · 標準
昔の城下町では、時の鐘の音で人々の生活が律せられていた。
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遠くから聞こえる時の鐘が、静かな夜に響き渡った。
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今でも、古い寺院では毎日決まった時間に時の鐘が鳴らされる。
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