単記
たんき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
single-entry (bookkeeping)
文例 · 用例
「いまにイ、たすけるかーら、たんきを、だアすナ」 それは三浦のとくいな磯節だった。
— 海野十三 『太平洋魔城』 青空文庫
彼は何物をか待ち受けているように、いったんきっと上げた首をまた枕の上に横たえてしまった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
あの黄色いジャムの上にいっぱいくっついている、白い小さなものはなんだね」「はたんきょうさ」「へええ」こう言ってマチアはまるでタルトを一口にうのみにしたように口を開いた。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
『梨も、林檎も、杏も、桃も、胡桃も、さくらんぼも、瓜も、苺も、はたんきやうも、栗も、皆んな雌蕋の底の膨れた所が大きくなつたものだ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
いったんきめたら、めったなことではそれを変えない頑固な女です。
— 山川方夫 『軍国歌謡集』 青空文庫
なかば警告を、なかばあいさつをあらわす船頭の呼び声に、遠くのほうから、迷路の静けさのなかから、奇妙な合意にしたがって、あいさつがあった、高いところにある庭園のなかから、白や深紅の花のふさが、はたんきょうのかおりをさせながら、くちかけた塀越しにたれさがっている。
— DER TOD IN VENEDIG 『ヴェニスに死す』 青空文庫
おくがたも浅井家へおこしいれのみぎりは儀式ばんたんきらびやかなことでござりましたろうが、いまはおとしも三十をおこえなされ、かず/\の御くろうをあそばしたすえに、三人の連れ子をともなわれて雪ふかき越路へおもむかれるのでござります。
— 谷崎潤一郎 『盲目物語』 青空文庫
体裁ばかりで皮が厚く水気のない九年母、これは芝居の水菓子に幅を利かしたが誰しも閉口、その外、すもも、あんず、はたんきょうなど士君子は顧みない。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
小規模な商店なので、複式簿記ではなく簡便な単記簿記で帳簿をつけている。
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単記式では現金の発着のみを記録するため、資産の状態を詳しく把握するのは難しい。
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確定申告のために、毎日の売上と経費を単記帳にコツコツと記入する。
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