牙城
がじょう
名詞頻度ランク #40405 · 青空 45 例
標準
stronghold (esp. of an enemy or opponent)
文例 · 用例
僕には、斎藤氏のように、あんな堂々たる牙城は、とても作れそうもないんだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
春心の勃発すると同時に恋愛を生ずると言ふは、古来、似非小説家の人生を卑しみて己れの卑陋なる理想の中に縮少したる毒弊なり、恋愛|豈単純なる思慕ならんや、想世界と実世界との争戦より想世界の敗将をして立籠らしむる牙城となるは、即ち恋愛なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
曷んぞ恋愛なる牙城に拠る事の多からざるを得んや、曷んぞ恋愛なる者を其実物よりも重大して見る事なきを得んや。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
厭世主義を奉ずる者に至りては、其造れる天地の実世界と懸絶すること甚だ遠しと云ふ可く、婚姻によりて実世界に擒せられたるが為にわが理想の小天地は益狭窄なるが如きを覚えて、最初には理想の牙城として恋愛したる者が、後には忌はしき愛縛となりて我身を制抑するが如く感ずるなり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
探偵小説はだから、今やその最後の牙城に逃込みつつある。
— 夢野久作 『探偵小説の真使命』 青空文庫
その水の手の切れた、敵から案内を知り抜かれている、狭い、窮屈な牙城に一人か二人しか居ない探偵小説家は立籠ろうとしているのだ。
— 夢野久作 『探偵小説の真使命』 青空文庫
『読売新聞』を牙城とした紅葉は堀紫山を幕僚と頼んで三面及び文芸欄は思うままに主宰した。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
それからいくばくもなく紅葉が多年の牙城たる『読売』を棄てて『二六』に移った時は、一葉落ちて天下の秋を知るで、硯友社の覇権がそろそろ徐々傾き出した。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
作例 · 標準
長年のライバル企業の牙城を崩すため、新製品の開発に全力を注いだ。
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敵の牙城へと奇襲をかけ、見事占拠に成功した。
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東京に本社を構えることは、地方企業にとってまさに首都圏の牙城を築くことだ。
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彼はこの分野の第一人者であり、その地位はまさに揺るぎない牙城だ。
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