煩多
はんた
形容動詞名詞
標準
multiplicity of troubles
文例 · 用例
自由に対する慾望は、しかしながら、すでに煩多なる死法則を形成した保守的社会にありては、つねに蛇蠍のごとく嫌われ、悪魔のごとく恐れらるる。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
昨今すらこの通り、いわんや上世飼養の法も知らず、何たる要用もなく、殊には斎忌の制煩多で、種々の動植を嫌う風盛んだった時に、牛馬のない地方が、わが邦に少なくなかったと攷える。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
しかもその往還すこぶる煩多きがゆえに、一時これを廃して筑紫人を用いしが、辺防たちまちにして荒廃せり。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
自ら家に飼養した老鶏を屠殺するに忍びず、さりとてこれをそのまま飼養してその老いて斃るるに至るを待つの煩多きを避けんとして、これを神社の境内に放飼し、参詣者の賽米によって生活しつつおもむろに死を待たしめるという習慣は、昔は各地にこれを見たものだ。
— 喜田貞吉 『牛捨場馬捨場』 青空文庫
即チ……懸圖・模範塗板ノ如キ既ニ之ヲ製造シテ、從来煩多キ方法ニ代ヘ、以テ廣ク之ヲ小學校ニ採用セリ。
— 小倉金之助 『黒板は何処から来たのか』 青空文庫
夕暮になって、一行が水神の八百松へ晩餐をとりに入ろうとすると、みち子は、柚木をじろりと眺めて「あたし、和食のごはんたくさん、一人で家に帰る」と云い出した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
」「其処です、老爺さん、」と雪枝は草を掴んで起直つて、「現在、其の苦しみを為て居るお浦を救はんために製作へたんです。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
「おまはんたいそうお痩だね。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼は煩多な日常業務に追われている。
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最近、煩多な問題が次々と発生している。
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あぁ、この煩多な仕事、いつになったら終わるんだ。
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