正眼
せいがん
名詞
標準
holding one's sword pointing towards the opponent's eyes (kendo stance)
文例 · 用例
うつし身のつひに果てなん極みまで 添ひゆくいのち正眼には見よ第三五課 家庭 私は紅山茶花を見るといつも思うのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
彼女は子供らしく、一度ちょっとドアの蔭へ顔を引込ませ、今度改めてドアを公式に開けて入って来たときは、胸は昔のごとく張り、据り方にゆるぎのない頸つき、昔のように漂渺とした顔の唇には蜂蜜ほどの甘みのある片笑いで、やや尻下りの大きな眼を正眼に煙らせて来た。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
縦しや、また花の館に恋ごもれ、君が驕楽琅※の室屋、早や飽きぬ、火炎の正眼、肉の笑、蜜の接吻、絵も香も髪も律呂も宝玉も晴衣も酒もあくどしや、今こそ憎め。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
ひと鉢の草の花だにすゑなくに昼|冷まじく師を儺ふとす追ひ儺ふ下心はさもあれやいふ言は皆うやうやし聞きのよろしさ事はてむ憤らくも現なり父母よ見よこは正眼なり母の館母の館は児童の母たちの建設するものなり。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
水仙と寒菊の花、現身に正眼に見れば、まこと今あはれなりけり。
— ――長歌体詩篇二十一―― 『観想の時』 青空文庫
「明りを、明りを、早く、明りを」 監物はそう云いながらも刀を正眼にかまえて少しも油断しなかった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
そして仮想の敵を描いて、正眼の構へをした。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
この傷痕で誰と分らば、素直に致さぬと諸羽流正眼崩しが物を言うぞ。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
作例 · 標準
剣道の試合で、両者が正眼に構えたまま動かず、張り詰めた空気が漂った。
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正眼の構えは攻守のバランスが最も優れており、基本中の基本とされる。
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竹刀を正眼に構え、相手のわずかな隙を見逃さないよう集中力を高める。
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標準
warm, welcoming eyes
作例 · 標準
師匠はいつも正眼で弟子たちの稽古を見守り、必要があれば優しく助言をくれた。
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彼女の正眼に見つめられると、嘘をついている自分を恥じたくなるような気持ちになった。
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祖父は正眼の人であり、誰に対しても分け隔てなく穏やかな眼差しで接していた。
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